この記事では、最高の伴侶を目指すために押さえておきたい
『夫婦・仕事仲間との人間関係を悪化させる『3つのフィルター』とは』
についてお話させていただきます。
ところであなたは学生時代に、赤色や緑色の半透明の下敷きを使ったことはありますか?
この下敷きを通して世界を見ると、赤以外の光が全部吸収されて、赤い世界が目の前に広がりますよね。
実はこの下敷きと同じようなものを僕らも持っていて、無意識のうちに色んな場面で使っています。
もちろん、夫婦関係にも。
僕らが意識の中に持っている下敷き、これを「フィルター」と呼びます。
フィルターがあることで色々判断ができて便意な反面…
夫婦関係の修復や改善を邪魔する要因の一つにもなっています。
ただ、発想を変えるとフィルターを自分で使うか・使わないかをコントロールできれば、夫婦関係の修復や改善もスムーズにできます。
極論、今回お伝えする話を知るか知らないかで
- 人間関係(夫婦・仕事仲間)を「悪化させる自分」になるか
- 人間関係(夫婦・仕事仲間)を「好転させる自分」になるか
どちらの方向に進むか決まる、そう言っても過言ではありません。
そこでこの記事では、以下の3つのことをお伝えします。
- 夫婦関係改善を妨げる3つのフィルター
- 3つのフィルターが造られた原因
- 3つのフィルターを変える – 夫婦関係を改善するためにつくる習慣
第1章を読むと「夫婦関係改善を妨げる3つのフィルター」には、どんなものがあるのかがわかります。
夫婦関係改善を妨げる3つのフィルター
僕らは意識にあるフィルターを通して、この世界(目の前の現実)を様々な形に切り取って見ています。
そしてそのフィルターは対人関係(夫婦関係)でも働いていて、次の3つがあります。
- 欠点フィルター
- 思い込みフィルター
- 決めつけフィルター
これらのフィルターはどんな人でも必ず持っているもので、僕の…否っ!僕らの夫婦関係をややこしくする要因です。
パートナーのことを理解し、より良い夫婦関係を築くためには、無意識で使ってるフィルターに気づくこと。これが重要な一歩になります。
そのためには、まず3つのフィルターの意味を理解することが必要です。
それでは、次の章で一つずつご紹介したいと思います。
欠点フィルター|パートナーの悪いところばかり見つける
欠点フィルターを採用すると、対象の人・物・出来事の悪いところが際立って見え、「悪いところ探し」が上手になります。
主にどんな場面で使われるかというと
- ホテルの部屋
- 友達の服のセンス
- 飲食店の料理の味
- コンビニの店員さんの対応
- 職場のメンバーの仕事に取り組む姿勢
- 色んな人の考え方や行動
など、ありとあらゆるところで悪いところを探し、ケチをつけるのです。
欠点フィルターがもたらす夫婦関係の破綻・崩壊への道筋
欠点フィルターが夫婦関係で働くと…
- 妻の料理
- 家事のこなし具合
- 子供への接し方
- 子育ての考え方ややり方
- 妻としての役割意識
などで、パートナーの粗探し(悪いところ探し)を始めます。
パートナーの嫌なところだけよーく見えるため、積み重なっていくとパートナーのことが嫌いになります。
しかも欠点フィルターが働いてる限り、パートナーがどれだけ頑張っていても、どれだけ愛情を注いでいても、どれだけ気遣いをしてくれても、その事実に全然気づけません。
事あるごとにイライラしたり、落胆したり、感情的になることが増えて、余計な一言や嫌味な発言、不機嫌な態度を取ってしまって、夫婦喧嘩へと発展。
さらに繰り返し欠点フィルターを採用し続けることで、夫婦関係が破綻の方向性へ進んでいきます。
パートナーからすると、嫌味な姑がいるのと同じですね。
思い込みフィルター|パートナーの背景を知ろうとしない
思い込みフィルターを採用すると、対象の人・物・出来事の表面的な事に囚われて、背景を知る(見る)ことをしなくなります。
主にどんな場面で使われるかというと
- 何かに恐れている時
- 人から注意や指摘を受けた時
- 心に余裕がなく視野が狭い時
こういった時に使われています。つまりは、自分を守ろうとしてる時などです。
思い込みフィルターがもたらす夫婦関係の破綻・崩壊への道筋
思い込みフィルターが夫婦関係で働くと…
たとえば妻がブチギレて壁に穴をあける場面に遭遇したら
- 妻はおかしい
- そんな行動するのは間違っている
など自分勝手な想像だけで「あいつはこういうやつ」というレッテルを貼ります。
相手が相手がどういった思いでその言動に至ったのか分からず、勝手に否定や拒絶をしてしまい、夫婦関係が冷めていきます。
言ってしまえば、表面的な出来事ばかりに囚われることで物事の本質が見えなくなり、レッテルを貼った状態から抜け出せず、常に人間関係に悩み続けてしまう事にもなります。
ところで、あなたは「ギャング」と聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか?
普通に考えると「盗みや乱暴を働く悪い人たちだ」という印象があると思います。もちろん、僕もそう思います。
ただ、そういう人たちの背景を知ると、見え方が少し変わってきます。
以前ヒーローズジャーニーという番組で、南アフリカのギャングの特集が放送された時のことです。
ジャーナリストの丸山ゴンザレスさんが、「なぜギャングをやってるの?」と、ギャングの一人に話を聞くと、驚きの答えが返ってきたのです。
俺だって好きでやっているわけじゃない。
子供には絶対に自分がやっていることはさせない。
でもそのためには良い教育を受けさせなきゃいけない。だからお金が必要だ。
この国の政府はどうかしてる。金持ちはより金持ちになり、貧乏人はどんどん貧乏になるシステムなんだ。
だから俺はギャングをやってるんだ。
たとえ悪いことをやってる人であっても、このような背景(思い)を知ると、ちょっと考えさせられますよね。(極端な例ですけど)
僕も含めほとんどの人は、背景(思い)を見ようとせずに、表面的な出来事や言動で相手のことを判断してしまうことが多いと思います。
これは仕方がないことで、わかりにくいよりもわかりやすい方が、脳は余計なエネルギー使わずにすむからです。
でも、人にはその言動に至った背景(思い)が、必ず潜んでいます。
特にネガティブな出来事や言動に対して、背景(思い)を知ろうとしないと心の距離はどんどん離れていきます。そして溝は深まり、どんどん薄く、関係性は悪くなってしまう。
たとえば、妻がイライラして壁を殴ったとしても、「あいつは狂ってる」とか「機嫌悪くすることやったかな」と思い込まずに、なぜ妻はイライラしているのかという背景に潜む思いに目を向けなけることが必要です。
もしかすると、ただ単に生理でイライラしてるだけという場合もありえます。
背景を知ろうとせずに、自分の中で勝手に判断するほど、「あなたは私のことを分かってくれない」と言われる機会が増えます。
すると夫婦喧嘩に発展する可能性が高まり、最悪関係が壊れていく事になります。
決めつけフィルター|パートナーの間違いばかり見つける
固定概念、偏見、正しさとも言います。
決めつけフィルターを採用すると、対象の人・物・出来事の間違いが際立って見え、「間違い探し」が上手になります。
主にどんな場面で使われるかというと
- 自分に従わせたい時
- 優越感に浸りたい時
- 不安を無くして安心したい時
- 相手のことを知るのがめんどくさい時
こういった時に使われています。
そして、どんな人も決めつけフィルターは持っているものです。
たとえば、
- 浮気や不倫はすべきではない
- 妻なら家事を完璧にこなすべき
- 夫は一家の大黒柱として仕事で稼いでくるべき
などなど、色んな『〇〇すべき』を持っています。
この『〇〇すべき』というのは、全部が全部悪い訳じゃありません。
ただ、人生の4つのステージの話を絡めると、相手と自分の間に境界線を引いて分離させる事につながります。(心の状態が暗く・重く・冷たい状態になってしまいます)
つまり、「君は排水溝の抜け毛と一緒だ!」と言ってるようなもんなんですね。
決めつけフィルターがもたらす夫婦関係の破綻・崩壊への道筋
決めつけフィルターが夫婦関係で働くと…
- 妻の料理
- 家事のこなし具合
- 子供への接し方
- 子育ての考え方ややり方
- 妻としての役割意識
などを通して、自分の正しいから外れてる妻の間違いを探し始めます。
たとえば、自分の中に「妻は家事を担当すべき」という正義があったとします。
もしも妻に
と頼まれても、自分の中の正義が強いと
と反論する可能性が高くなります。
もちろん逆に妻が「夫なら妻を助けるべき」という正義を持っていたら、お互いの正義と正義のぶつかり合いが始まります。
つまり、お互いに固定された一つの選択肢のぶつけ合いになります。いわゆる聖戦(ジハード)ですね。宗教戦争なんかモロこれです。
何度もぶつかり合いが起こると
- この人に話しても無駄
- 理解してくれようとしない
- 自分のことばっかり考えてる
そういう印象をパートナーへ与えるし、お互いに意見を譲らずに並行線のまま、戦いだけどんどん激化します。
そして夫婦での会話が減り、一緒に過ごす空間が苦痛になり、お互いに顔を合わせる時間も少なくなり、無関心な関係ができて、やがて夫婦関係が崩壊となっていきます。
3つのフィルターが造られた原因
ご紹介した3つのフィルターは、生まれる前から持っているものではなく、『環境によって造られたもの』です。
裏を返せば、『環境によって新たに造ることもできる』という事です。
ではどんなもので作られているかというと
- 育ってきた環境
- 親との関係
- 学校や友達との関係
- 人から聞いた話や学んだこと
こういった過去に経験した全てから作られます。
たとえば、いじめられた経験があると、人に本当の自分を見せるのが怖かったり、長男長女だとしっかりしていたり(人によるけど)とかですね。
フィルターが経験・意志に関係なくインストールされた事例
ちなみに全く経験がない、やりたいという意志もないけど、人から与えられた情報によってフィルターがつくられることもあります。
それを象徴するのが、漫画ワンピースに出てくる「ホーディー・ジョーンズ」という魚人のキャラです。
ホーディーは「魚人こそが至高の種族」だと思ってて、極度の人間嫌い。むしろ憎悪の塊で、作中でも平気で人殺しや、人を奴隷のように扱うキャラクターです。
そんだけの行動をやるってことは、「きっと人間に相当悪いことをされたんだ」って思うじゃないですか?
実は違うんです。
ホーディ自身は、人間たちから迫害を受けた経験はまったくないんです。
じゃあなんで人間に憎悪を持つようになったのか?
それは小さい頃から人間への憎悪に満ちた魚人たちに、
といった教育を受けていたからです。
そういう教育によって作られたのが、地上の人間の世界も支配しようと企み、薬物にも手を染める悪魔のような魚人「ホーディー・ジョーンズ」なのです。
つまり、『環境が生んだ化け物』ということです。
この例は漫画の世界だけじゃありません。
ヤマピー主演のドラマ「インハンド 第8話」でも「人をつくるのは遺伝か環境か?」という話でも語られてたり、現実世界でも僕らの身近に結構潜んでいます。
中でも大きな部分を占めるのは、ほとんどの生活を共にしてきた「親からの影響」だったりします。
僕自身も夫婦関係が壊れるキッカケになったのは、親から聞かされ続けて自然と作り上げた以下の価値観を採用して生きていたからです。
仕事も家事もやる大人になればいいんだ。
そしたら問題も喧嘩も起きないし、めんどくさい事に巻き込まれなくて済む。
=機能的価値だけやってたら夫婦は幸せなんだ。という価値観
たとえ同じ世界に住んでいても、同じ人間でも、実は一人ひとり違う世界を生きています(世界観を持っています)。
この世界観の違いが衝突すると、喧嘩へと発展し、受け入れられずに反発するほど関係が悪くなり夫婦の絆は壊れていきます。
その原因となるのが、これまでご紹介した3つのフィルターです。
次の章では夫婦関係を良くするために、3つのフィルターを乗り越えていく方法について解説します。
3つのフィルターを変える – 夫婦関係を改善するためにつくる習慣
3つのフィルターを変えるには、「習慣」を変える必要があります。
なぜなら3つのフィルターは、生まれてからこれまでの過去の集合体だからです。
つまり、フィルターの正体は自分にとっての『当たり前(習慣)』なんです。
そして今までのフィルターの使い方は、夫婦関係が悪い方向へ進む『悪い習慣』として使われていました。
これを使い方を変えて、『良い習慣』へと変える必要があります。
変えると言っても、2〜3日でどうにかなるものではありません。これまでの習慣を変えるのは、思った以上に時間がかかります。
だから、すぐに変わらない現実に、イライラしたり、挫折しそうになることもあるかもしれません。
でもそこで諦めて欲しくはありません。
なぜなら僕らは夫婦関係を変えたい(もっと幸せになりたい)!と強く思っているからです。
たとえ「自分が幸せになるため」という理由だったとしても、その理由の裏側にはきっと「奥さんを幸せにできる男になりたい」という想いがあるはずだからです。
ここまで読んでくれた人なら「俺と巡り合って不幸になったなんて思わせたくない」、そう思っている人だと思います。
これまでの当たり前を少しずつ変えていく事になるので、最初はしんどいと感じるところもあると思います。でも、3週間続けてみてください。
3週間続けると習慣になり、現実が少しずつ変わってきます。
すると、これまでの自分と違う自分に気付けるはずです。
では、フィルターを乗り越えるために、どんな習慣に変えていけばいいのか?
まずは欠点フィルターから見ていきましょう。
欠点フィルターを変える|美点フィルターを採用する
欠点フィルターを変えるためには、「美点フィルター」を採用することが大切です。
美点フィルターを日常的に養うために取り入れたいのが「良いところ探し」です。
良いところ探しにオススメなものに「Good & New」というのがあります。
「Good & New」は、ピータークライン博士という方が考案された方法で、校内暴力が多発する学校で実施され、短期間で生徒たちの雰囲気をポジティブに変えたことが注目されました。
方法は簡単で、以下の問いかけを自分にしてみるだけ。
- 今から24時間以内にあった嬉しかったこと、良かったこと、感謝したこと、楽しかったこと、新しいことは何か?
- 妻や子供いることで助かっていること、癒されてること、感謝したこと
この質問に対する答えは、なんでもいいです。
とにかく良いところを探す習慣を作るためにトライしてみてほしいと思っています。
スポットライトが当たる場所が印象に残る
なぜ良いところ探しをするかというと、良いところを探す質問をすると、自分の脳は良いところを必死に探そうとするからです。
そしてそれは自分の心にも良い影響を与える事につながります。
つまりフォーカスしている場所を変える、という事です。
これってたとえば、舞台やミュージカルで人物に強烈なスポットライトが当たる場面と同じです。
この時ってスポットライトが当たってる人物に自然と目がいきますよね。逆にその人物以外は真っ暗で見えない状態で、余計に印象に残ると思います。
この現象と同じで、欠点フィルターを採用してる時は「相手の嫌なところ」に強烈なスポットライト(フォーカス)が当たっていて、それ以外が見えなくなるのです。
別の言い方すると「自分が不幸になる要素を集めている」状態でもあります。
自分が不幸になるセンサーが常に起動していると、どれだけ良いことがあったても、不幸になる要素(相手の嫌なところ)を探してしまうのです。
人間の脳にはフォーカスを当てたものを集めるという習性があり、フォーカスを当てたものを入出力を何度も繰り返すことで、思考回路がどんどん強くなっていいきます。
これだといつまで経っても、幸せになれません。
ではどうすれば良いのか?
不幸センサーと逆の幸せセンサーを起動する必要があります。
それはつまり、「悪いところ」ではなく「良いところ」にスポットライトを当てるという事です。
そのための一歩がさっきの質問なのです。
問いは寝る前に投げる
先ほどの「良いところ探し」をするタイミングは寝る前がベストです。
寝る前って、潜在意識が起動するタイミングで、潜在意識に入りやすいんですね。
だから寝る前に嫌なところを考えていると、ネガティブな感情が寝てる間中、ずーーーと、心の中でこだまして潜在意識の深いところに根付くことになります。
それはつまり、「ご主人様は相手の嫌なところを探すのを求めている」という風に記憶されるということです。
こちらの記事でお伝えしたように、潜在意識は僕らの97%をコントロールしています。
潜在意識に根付いてしまうと、すべての言動が自分を不幸にする(相手の嫌なところを探す)ためのものになってしまうのです。
だからこそ、さっきの質問をぜひ問いかけしてみてください。
できたら、寝る前にメモして記録として残しておくのをオススメしますが、難しい時は考えるだけでも大丈夫です。
ぜひやってみてください。
思い込みフィルターを変える|真理追求フィルターを採用する
思い込みフィルターを変えるためには、「真理追求フィルター」を採用することが大切です。
真理追求フィルターを日常的に養うために取り入れたいのが「相手の世界観に思いを馳せること」です。
方法は簡単で、以下の問いかけを自分にしてみるだけ。
- 出来事や言動だけで相手を判断している自分になっていないか?
- なぜその出来事・言動をやらなければいけない理由があったのか?
表面的なことで判断していそうな自分に気づいて、一度立ち止まる。そして相手の背景を考えてみるのです。
たとえ妄想でも良いので、そうやって相手が何を思い、なぜその言動に至ったのか?に思いを巡らせてみることで見え方は確実に変わってきます。
それはつまり、物事の本質を見極める目を養うという事にもつながります。
貧ぼっちゃまが教えてくれた物事の本質は一方向から見えない事実
物事の本質は一つの方向からだけでは見えてこないもの。
それを象徴するのが、アニメ「おぼっちゃまくん」に「貧保耐三(びんぼ たいぞう)」
というキャラクターです。
貧ぼっちゃまは貴族で、立派な豪邸に住んでいて、立派なスーツも着ていて、誰がどう見ても明らかなおぼっちゃまです。
ただし条件があります。それは「正面から見る」ということ。
決して背面を見てはいけないのです。
なぜなら…
実は貧ぼっちゃまは多額の借金を抱え、今では没落した元貴族。
だからスーツは後半分が裸で、豪邸も裏はただの小屋。
人の目につかない部分を限りなく削減したアルティメット節約スタイルなのです。
思い込みフィルターを採用している時というのは、貧ぼっちゃまを正面から見て、「この人はきっとお金持ちに違いない」と思う事に似ています。
思い込みフィルターは、貧ぼっちゃまフィルターと言っても良いかもしれません。
わかりやすい正面だけでなく、背面に回って見ない事には、貧ぼっちゃまの世界観はわかりません。
貧ぼっちゃまには
- 5人兄弟がいて(しかもみんな普通の服着てる)
- 初回登場時に病弱な母親が亡くなっていて
- 他人の家のテレビに角度を合わせた鏡がテレビ代わりで(音声は自分たちで)
といった酷な生活を送りながらも…
一家を再び這い上がらせるために、
- 前は貴族としての誇りを(立派なスーツ)
- 後は落ちぶれたことへの恥を(全裸)
これらを小学生ながらに一身に背負い、今日も一生懸命に生きている。
その真の姿は見えないのです。
他にも古物商で骨董市に参加した時に、貧乏そうなカッコしてるのに、シルバーカーの中から1,000万円近く出すおっちゃんがいたりもしました。人は表面的なことだけではわからないのです。
だからこそ、さっきの質問をぜひ問いかけしてみてください。
決めつけフィルターを変える|優先順位フィルターを採用する
決めつけフィルターを変えるためには、「優先順位フィルター」を採用することが大切です。
優先順位フィルターを日常的に養うために取り入れたいのが「チーム全体の流れ(連続体)として捉える」です。
方法は簡単で、以下の問いかけを自分にしてみるだけ。
- 自分にある〇〇すべき、○○すべきじゃないは何か?(己の正義を知る)
- その決めつけを持ち続けるのと変えるの、どちらが1年、3年、5年、10年後に理想の夫婦に近づけているか?(採用し続けるメリット・デメリットを考える)
○○すべきという決めつけフィルターは、言ってしまえば「物事を点で見ている」ようなものです。サッカーで言えば、個人技です。
ただ、僕らは夫婦になることでチームへ変わることを求められます。
チームになったら個人技だけでは勝てません。それはワールドカップなんかで証明されてます。(個人技が評価されてるチームが絶対に優勝するわけじゃないってことが。)
つまり、夫婦になったらチームとしての戦い方を学び身につけることが大切なのです。
だから○○すべきという自分ルールを使っていても、瞬間的には良かったとしても、全体の流れや連続性から考えると、「なんでそこでシュート打つのよ?」なんて間違った選択になってしまいます。
チームとして理想の夫婦像という未来の体現を想定して向かうわけですから、○○すべきを採用するかどうか、優先順位でふるいに掛けねばなりません。
大事な基準は「I(私が)ではなく、We(私たち夫婦が)幸せかどうか」です。個人ではなく、チームとしてどうなの?
その選択した方がチームは温かな関係になって、お互いに励ましあったり、切磋琢磨して強くなるのどうなの?
10年続けたらチームは素晴らしいチームになっているの?
ということを考えていく、そのための一歩になります。
だからこそ、さっきの質問をぜひ問いかけしてみてください。
夫婦関係改善を邪魔する3つのフィルターのまとめ
では最後に、この記事のまとめをしておきたいと思います。
今回お伝えしたテーマは
『夫婦・仕事仲間との人間関係を悪化させる『3つのフィルター』とは』
という話でした。
フィルターには、次の3つがありました。
- 欠点フィルター
- 思い込みフィルター
- 決めつけフィルター
欠点フィルターは、何かの出来事や誰かの言動に対して、欠点(悪いところ)ばかり見つけられるフィルターのこと。
思い込みフィルターは、何かの出来事や誰かの言動から、自分の中で勝手に考えて判断するフィルターのこと。
決めつけフィルターは、何かの出来事や誰かの言動から、自分の中で勝手に考えて判断するフィルターのこと。
これら3つのフィルターを採用してる限り、夫婦関係は良い方向へ進まないとお伝えしました。
夫婦関係を良い方向へ進めるためには、上記の3つのフィルターを変えることが大切です。
つまり、以下のように採用しているフィルターを変えましょうということです。
- 欠点フィルター
- 思い込みフィルター
- 決めつけフィルター
- 美点フィルター
- 真理追求フィルター
- 優先順位フィルター
そしてそのために必要なことが以下の通りでした。
- 美点フィルターは『良いところ探し』で磨く
- 真理追求フィルターは『相手の世界観に思いを馳せる』で磨く
- 優先順位フィルターは『チーム全体の流れ(連続体)として捉える』で磨く
そのために必要な問いは本文に記載してますので、ぜひもう一度じっくり読んでみてください。
今回ご紹介した方法を取り入れられることから少しずつやってみることで、夫婦関係は今よりもきっとよくなっていくはずです。
なぜなら、あなたには「奥さんを幸せにできる男=奥さんにあなたと出会えて幸せと思ってもらえる男になりたい」という想いがあるはずだから。
ぜひこの記事を参考に、夫婦関係の改善へと踏み出すキッカケにしてもらえたら嬉しく思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!