この記事では、最高の伴侶を目指すために押さえておきたい
『『再定義』とは|パートナーや出来事の印象をマイナスからプラスへ変える方法』
についてお話させていただきます。
夫婦や仕事でもお互いの関係性を良くしていくためには、相手と自分の世界観の違いを受け入れることが必要です。
ただ、この世界観の違いを受け入れていくって言葉でいうのは簡単ですが、近い関係性ほど難しいものでもあります。
特に夫婦なら尚更。普通に過ごしてたら、起きた出来事に「これは良かったこと」とか「これは悪かったこと」とプラスやマイナスのラベルを貼り付けてしまいがちです。
しかも貼ったラベルがマイナスなら、相手との世界観の違いに反発して、お互いの関係性はどんどん悪化してしまいます。
そこで今回ご紹介するのが、『再定義』というもの。これはいわば「世界観の違いを受け入れやすくする方法」でもあります。
なぜなら、再定義ができるようになると、マイナスをプラスに変えられるようになるからです。
つまりそれは、相手の「こういうところがダメ」と、お互いの正しさをぶつけ合うのではなく、相手の「そういう考えもあって面白いよね」という素晴らしさに気づけるようになるのです。
極論、今回お伝えする話を知るか知らないかで
- パートナーとの違いを「正義感で裁く自分」になるか
- パートナーとの違いを「魅力的に受け止める自分」になるか
どちらの方向に進むか決まる、そう言っても過言ではありません。
そこでこの記事では、以下の3つのことをお伝えします。
- 再定義とは
- 再定義を使うメリット
- 再定義を使った事例
第1章を読むと「再定義とは何か」がわかります。
再定義とは?
上記のように言うと難しそうに聞こえますが、日常で考えてみると、再定義はいろんな所で使われています。
たとえば
- 飲食店なら「ご飯+唐揚げ+サラダ+味噌汁 = 唐揚げ定食」
- 芸能人なら「二宮和也+相葉雅紀+松本潤+大野智+櫻井翔 = 嵐」
- マンガなら「鬼+柱+呼吸 = 鬼滅の刃」
- 地域なら「茨城県+栃木県+群馬県+埼玉県+千葉県+東京都+神奈川県 = 関東」
- 消耗品なら「ティッシュ+鼻を噛む専用+上質な保湿成分 = 鼻セレブ」
みたいな感じですね。
芸人のネタで言うと、トムブラウンの有名キャラの合体ネタです。中島くんを5人集めて「ナカジMAX」を作るって言うやつですね。
このように全体を1つと考え、それにラベルを付けることを「再定義」と言います。
再定義するメリット
再定義ができるようになると、対象となる人・物・出来事の価値が上がったり、マイナスな印象をプラスの印象へと変えることができます。
価値が上がる
まず一つ目の「価値が上がる」についてですが、たとえば、ラーメン単品580円のものがあったとします。
それに餃子とご飯を組み合わせると「ラーメン+餃子+ご飯」のセットができます。これを「ラーメン餃子セット780円」という風に再定義できますよね。こういうイメージです。
さらに言えば、たとえ同じものであっても、場によって100円の価値のものが1000円の価値になることもあります。
たとえば、いろはすのペットボトル。近所の自販機で買うと120円ですよね。でもまったく同じいろはすでも、ディズニーランドで買うと500円くらいします。
このように「何と組み合わせるか」によって、価値は上げることができます。
マイナスな印象をプラスの印象へと変えられる
そしてもう一つ。「マイナスな印象をプラスの印象へと変えることができ」についてですが、たとえば、「埼玉県」の印象。
「ダサい玉」とか、映画「飛んで埼玉」でも弄られてますが、「関東」と再定義することで、ダサい印象が都会の印象へと変わります。
そんな感じで、
どういう組み合わせを作って、それをどう再定義するか?
によって、価値や印象をガラッと変えられるのです。
そしてその変貌ぶり(マイナスからプラスへの振り幅)が大きいほど、心に響くのが「再定義」になります。
再定義で価値観が変わった事例
この章では再定義によって「僕の価値観が変わったエピソード」を2つ、ご紹介したいと思います。
- 悩んでいたことが悩みじゃなくなったエピソード
- 夫婦関係をマイナスからプラスイメージへ変えたエピソード
それでは一つ目から見てみましょう。
【事例1】悩んでいたことが悩みじゃなくなった
ある日の朝のこと。洗面台で整髪をしていた僕はあるものを発見しました。
それが『大量の白髪』。もうこれでもかってくらい生えた白髪を目の当たりにしたのです。
ワンピースの名言の一つDr.ヒルルクの言葉を引用するなら
疲れがなかなか取れない時……違う。
体の脂肪が落ちない時……違う。
言いたい言葉が出てこない時……違う!!!
…白髪を大量に見つけた時さ…!!!
ってくらい僕にとっては、白髪は強烈にマイナスな印象だったんですね。しかも1本くらいならいいですけど、数十本見つかり…
正直かなりショックを受けて、見つけた時は鏡の前で3分くらいフリーズしたと思います。
と、頭の中はハテナでいっぱいでした。
白髪あるとおじいちゃんみたいで、一気に老いが迫ってきた感じがするじゃないですか?
「いつまで若くてイケてるダンディな男」を目指していた僕には、それはそれは衝撃的。心の動揺は隠せませんでした。
それを妻に見透かされたのか、
と聞かれ、しょぼんとしながらも白髪が増えたことを妻に相談すると…
まるでちゃぶ台をひっくり返したかのように、白髪を再定義される一言を放ってきたのです。
この一言に、心が震えました。いや…
もっと正確に言うなら、魂が震えました。
白髪=爺さんというイメージが、白髪=吉川晃司(ダンディな大人)という印象に変わり、さらには白髪がグレイッシュヘアというトレンドへと書き換わったのです。
それからというもの、僕にとって白髪が増えることはマイナスな出来事ではなく、理想の自分になるための大切な出来事の一つになったのです。
むしろ…
とさえ思うほど、白髪が増えることが恋してく堪らないのです。(仕事上染められないので我慢。)
と、こんな感じで再定義をすることで、これまでマイナスだと思っていたことがプラスに転じるようになります。
【事例2】マイナスな夫婦の印象がプラスの印象へ変わった
それでは再定義を夫婦関係に応用した場合はどうでしょう。この章でも僕の事例をお伝えしたいと思います。
僕の場合、『妻』を再定義しました。といっても妻が何か変わったわけではなく、妻に対する僕の見方を変えたのです。
どんな風に変えたかというと、
妻は『僕の邪魔ばかりしてくる魔王のような存在』から、『僕を成長させてくれる最高の存在』である
という風に再定義しました。
なぜこのように再定義したかというと、理由は2つあります。
- 【理由1】子供が被害者になるから
- 【理由2】パートナーは一番身近な存在&一番難易度が高い人だから
【理由1】子供が被害者になるから
1つ目の理由は、『子供が被害者になるから』です。
夫婦関係を見直すきっかけとなった妻との激闘を繰り広げて依頼、僕は妻のことを『魔王』だと思っていて
正直なところ、
というマイナスな印象を強く持っていました。
ただ、この印象を持ち続けていると、妻=敵になるので、家の中がまったく安らぎのない空間になります。
お互いに顔を見て会話することも減り、一緒の空間にいても、まるで空気のような感じ。つまり、家庭内別居のような状態でした。
ただ、そうなると一番かわいそうなのが子供です。
両親(特に僕)が空気の悪い空間を作って、ただそこに居るだけの子供に一番の被害が行きます。
この状況はどげんかせんといかん。という思いから、マイナスな印象ではなくプラスの印象に変わるようにすることを考えました。これが1つ目の理由。
【理由2】パートナーは一番身近な存在&一番難易度が高い人だから
2つ目の理由は、『パートナーは一番身近な存在&一番難易度が高い人だから』です。
物理的にも精神的にも距離感が近い分、お互いの良いところも悪いところも自然と出てしまうのが夫婦というもの。
だから自分が気づいてない至らない点を、妻を通して知ることができます。
たとえば、妻から指摘されることはもちろんのこと。妻の言動でイラっとするポイントは、実は自分の短所(課題)だったりします。(自分の中にもあるから嫌いになるパターンですね。)
そして夫婦関係では、どれだけ役職があっても、どれだけスキルが高くても、一切関係ありません。ステータスの高さなどほぼ無意味。
身に纏ったステータスの鎧を脱ぎ捨てて、丸裸の一人の人間として向き合う心の姿勢なくして、パートナーを受け入れる器は磨かれないのです。
つまり、自分の課題を突破して、次のステージに進むためには絶好の相手と言えます。
難易度が高いパートナーを喜ばせる(幸せにする)ことができる男になれたなら、おそらくほとんどのことって簡単にクリアできるはず。
夫婦という最小のコミュニティが循環が全てに繋がる
何より夫婦(家族)は最小のコミュニティです。
このコミュニティにはリーダーの自分と、事あるごとに小言を言ってくる妻と、まだ話せない&泣き虫な息子というメンバーがいます。
これ会社に置き換えたら、リーダーの意見に反発し続ける部下と、何も発言しない&泣き喚く部下という感じですね。すんごいチーム編成ですよ。
このチームメンバーにやる気の火を灯して、家族というコミュニティがうまく回るようになれば、仕事でも何でも大抵のことは乗り越えられるます。きっと。
一方で、もしも妻が僕の言うことを全てウェルカムで聞いてくれたとしたらどうでしょうか。
一見よく見えますが、それってゲームで言えば、最初から最強装備&ステータス最高値の状態で冒険に出かけるようなものです。チートすぎワロタですよ。
こういった背景の元、再定義した結果がこちら。
妻は『僕を成長させてくれる最高の存在』である
なのです。
こんな風に悪ノリのような感じで再定義してみると、妻の見方が変わって、感謝の心も芽生えます。
すると妻との関わり方、子供との関わり方も変化が出てくるはずです。
再定義は人生全体で使える技術
ちなみに主人公補正も再定義の一つです。
・この出来事はきっとこれから先の経験として生きるはずだ(だって自分は物語の主人公だから)
・この人は自分を成長させるキッカケを作ってくれているんだ。(だって自分は物語の主人公だから)
最終的に『嫌いだったけど、その人のおかげで今の自分がある』という風になれます。
これはすなわち、過去の嫌な出来事が再定義のよって統合されて、プラスの印象になっているのです。
そうです。つまり、再定義というのは夫婦関係にも人生にも使える技術なのです。
再定義のまとめ
では最後に、この記事のまとめをしておきたいと思います。
今回お伝えしたテーマは
『『再定義』とは|パートナーや出来事の印象をマイナスからプラスへ変える方法』
という話でした。
たとえば、「ラーメン+餃子+ご飯」の組み合わせを「ラーメン餃子セット」といった感じです。
要は全体を1つと考え、それにラベルを付けることを「再定義」と言います。
再定義ができるようになると、対象となる人・物・出来事の価値が上がったり、マイナスな印象をプラスの印象へと変換できるとお伝えしました。
そしてその事例として、僕の白髪の印象が変わったことと、妻に対する見え方を再定義によって変えたことをお伝えしました。
再定義は本当にオススメの技術です。
この記事を「最高の伴侶・パートナー」へと繋がる一歩やキッカケにしてもらえたら嬉しく思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!