この記事では、最高の伴侶を目指すために押さえておきたい
『『3つの意識』とは|人が変わる原理原則は意識を変えることから始まる』
についてお話させていただきます。
もしも今、目の前にある夫婦関係が理想の夫婦関係じゃなく、不満や悩みに溢れた夫婦関係なら、きっと今回の記事は役に立てると思います。
人が変わるための原理原則がわかると、なぜ人はなかなか変われないのか、その真実が分かります。
すると、今の関係性を変えていくための対処法を考えられたり、行動へ移せたり、変わらないと悩み落ち込んで関係がさらに悪化することも防げます。
極論、今回お伝えする話を知るか知らないかで
- 「どうせ無理…」と今の人間関係に嘆き立ち止まる自分になるか
- 「だったらこうしてみよう」と顔を上げ、人間関係を改善するために一歩踏み出す自分になるか
どちらの方向に進むか決まる、そう言っても過言ではありません。
そこでこの記事では、以下の4つのことをお伝えします。
- 人が持っている3つの意識
- 「変わりたいのに変われない」ホントの理由
- 目の前の現実は潜在意識が作り出す
- 変わりたくない潜在意識を変える2つの方法
第1章を読むと「人が持つ3つの意識とは何か」がわかります。
人が持っている3つの意識
人が変わるためには「意識」を変えることが必要になってきます。
ちなみに、人の意識は大きく分けて3つの階層があります。
- 顕在意識(海から浮かんでいる氷山)
- 潜在意識(海に沈んでいる氷山)
- 無意識(氷山を包み込む海)
この3つの意識は、次のようにパソコンにも例えられます。
- 【顕在意識】CPU(パソコンの頭脳)
- 【潜在意識】メモリとハードディスク(パソコンの記憶倉庫)
- 【無意識】世界とすぐにつながれるインターネット
といったイメージです。
それぞれの意識について簡単に見てみましょう。
顕在意識とは
顕在意識は人間の3%の力を扱っています。
そして視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の五感をセンサーのように使って、僕らの「体を守るため」に働いてくれてる意識です。
たとえば
- 夏、熱中症にならないように涼しい場所に行く
- 冬、風邪をひかないように温かい上着を羽織る
- 妻との結婚記念日に何かプレゼントする
こういった意識的にやっていることは、顕在意識のおかげなのです。
潜在意識とは
性格・感覚・癖・得意不得意・好き嫌いといった自分のエゴといったもの自覚できないものですね。
潜在意識は、睡眠・食事中・トイレ・腹式呼吸といったリラックスしている状態で発動しやすく、人間の97%の力を扱っています。
心臓といった内臓や神経など、普段意識せずに動かせているのは、潜在意識が僕らの「命を守るため」に働いてくれてるからです。
たとえば
- 食事中に敵がきたらすぐに逃げれる
- 就寝中にちょっとした物音ですぐに起きれる
- 歯磨きでどこを磨くか考えずに磨ける
こういった意識せずにやっていることも、潜在意識のおかげなのです。
無意識とは
言葉も生物の壁も越えて直感的に判断して、僕たちの「繁栄や発展のため」に働いています。
この意識は数々の奇跡を起こす無限大の力を持っていて、「虫の知らせ・宇宙の法則・天の声・無限の英知・神」などと言われることも。
氷山に該当する顕在意識と潜在意識を「個人」とすると、海に当たる無意識は「全体(人類全体の意識)」といえます。(※心理学において、全人類の無意識は深いところでみんな繋がっているとされます。)
また、無意識は仕事、恋愛、夫婦関係、人間関係など、世の中で作られたイメージ像(世間一般が作り出した価値観)も該当します。
たとえば
- 大企業に努めたら一生安泰
- お金持ちになったら幸せ
- 子どもは親孝行すべき
- 25才はお肌の曲がり角
- 35歳までに結婚できなかったら人生終わり
とかこう言ったものですね。
つまり
- 世間の常識
- マスメディア(TV、雑誌、CM)の刷り込み
- 親、友人、学校教育の洗脳
これらも無意識なのです。
ということで、人が持つ3つの意識について共有しました。
次の章では、「変わりたいと思っているのに、変われない」、そのホントの理由についてお伝えします。
「変わりたいのに変われない」ホントの理由
理想の夫婦関係を目指して、「変わろう(成長しよう)」と思っても、3日後には熱が冷めて元通りに…
そんな風に「変わるぞ!」と誓ったにも関わらず、変われなかった経験って誰しも一度はあると思います。
変わると決めているのに、変われないのは意志が弱いからなのでしょうか?
変わりたいを避けたい潜在意識
変わろうと思っているのに変われない、その理由は潜在意識が変わろうとするのを邪魔するからです。
潜在意識は「僕らの命を守るため」にある意識なので、変わろうとするのをありとあらゆる手段を使って、必死に止めてきます。
潜在意識は自分が生まれて今までの間に積み重ねてきた習慣、つまり当たり前によって作られています。
つまり『過去の記憶の集合体』で、「思考」「言葉」「行動」で、
- 【繰り返し】過去に何度も考えたり経験したこと
- 【インパクト】強く印象に残った出来事
- 【思い込み】深く心に刻まれた感情
というトリガーを通して作られたものです。
潜在意識にとって、変わろうとすることは、言ってしまえば過去に積み上げてきた「これなら命守れる」と分かっているものをすべて捨てるようなものなのです。
だから潜在意識は命を守るために、ホメオスタシスという「なるべく今の状態を維持しようとする働き」を起こします。
ほとんどの人が気づいたら元に戻ってしまうのは、このホメオスタシス(元に戻す機能)が働いてるからです。
すべてをコントロールする潜在意識
潜在意識は人間の97%の力を扱っています。
ということは、言い方を変えると、人の行動の97%は潜在意識によって決められているということです。
たとえば
- 日々の小さな選択
- 何気ない表情
- 気分の上がり下がり
- 行動やしぐさ
- 好き嫌い
- 得手不得手
こういったものも、すべて気づかないところで潜在意識がコントロールしているということです。
たとえば、元カノ(カレ)との思い出の写真や、誕生にもらったプレゼントを捨てられなかった…
そんな経験はありませんか?
僕も過去その経験があったんですが、これも顕在意識では捨てようと思っていても、潜在意識が邪魔するから起こるのです。
「変わりたい顕在意識」 VS 「変わりたくない潜在意識」
顕在意識で変わろうと思っても、潜在意識が反発して変われない。
これを「意識が処理できる情報量」という観点で考えてみます。
顕在意識で処理できる情報量は「毎秒10~20bit」、一方、潜在意識で処理できる情報量は、なんと「1100万bit」だと言われています。(これらの数字は本によって変わってきます。)
bitという単位だと分かりにくいので、bitを「人」に置き換えてみましょう。
たとえばあなたが
と思ったとします。
この時、顕在意識で20人が口を揃えて
という風に、応援してくれます。
するとあなたは
と、気持ちが高まることでしょう。
そして理想の夫婦関係を目指して、自分を変えるためにこれまでの自分と違う行動を急激に始めると…
まるで見張っていたかのように、あなたのことを応援している20人の後ろに、突然ぞろぞろと大勢の人が集まってきます。
その数…なんと1100万人!
そして一斉にあなたに向かって、こう叫ぶのです。
もはやデモ行進かという位、猛烈に反対や誘惑運動を起こしてきます。
必死に大声で応援する20人の声は悲しくも、1100万人の猛烈な抗議デモの前に霞んで消えてしまいました。
そしてあなたは1100万人の抗議デモに圧倒され、
と、流されてしまうのです。
これが「顕在意識」と「潜在意識」の闘いのイメージです。
圧倒的な戦力差の前に何も準備していなければなす術無しなのです。
これが「変わろう」と思っても、変わるのが難しいと言われる理由です。
目の前の現実(夫婦関係)は潜在意識が作り出す
そしてこの働きは自分に限らずパートナー(妻)にも起こります。むしろ人なら誰しもが持つメカニズムなので、全人類が対象です。
たとえば僕の夫婦関係の事例でいうと…
僕は亭主関白で家事も育児もしない&必要なこと以外話さない父と、お喋りで子供好きだけど「お父さんは何もしてくれない」と父の愚痴ばかり言う母親がいる家庭で育ちました。
そういった家庭環境が僕の潜在意識に気づかぬうちに刷り込まれ、次のような価値観を形づくることになりました。
仕事も家事もやる大人になればいいんだ。そしたら問題も喧嘩も起きないし、めんどくさい事に巻き込まれなくて済む。それが最高の夫婦関係につながる。
僕は妻を苦しませたり、悲しませたいと思っていたわけではありません。むしろこの価値観を採用したら、夫婦関係は絶対うまくいくという自信がありました。
でも結果的に、妻を苦しめ、悲しませ、罵声や暴力を振るわせるまでに追い込むことになりました。
この例のように、その潜在意識に入った価値観を知らず知らずのうちに採用し続けた結果が、今目の前にある現実(夫婦関係)なのです。
変わりたくない潜在意識を変える2つの方法
ここまでお伝えしてきた内容をみて、もしかすると
と思う人も、中にはいるかもしれません。
安心して下さい、関係性を変えていく(前に進む)方法が2つあります。
- 潜在意識を少しずつ味方に変える
- 無意識の力を借りて一気に変える
それぞれについて解説します。
【方法1】潜在意識を少しずつ味方に変える
1つ目は『潜在意識を少しずつ味方に変える方法』です。
ではどういったことをやるのかというと、以下の4つのルールを守ることで、少しずつ潜在意識を味方にすることができます。
- 痛みを減らす工夫をして、現実の臨場感 < 理想の臨場感をつくる
- 習慣になるまでは、必ず最小単位の習慣を設定する
- 1つの習慣をつくる時期に、複数の習慣をつくらない
- 習慣になった後の未来は、必ず大きな変化が起こると設定する
上記の詳細は習慣づくりの記事で解説していますので、ぜひ参考にされてみて下さい。
【方法2】無意識の力を借りて一気に変える
2つ目は『無意識の力を借りて一気に変える方法』です。
この方法は一瞬で変わりますが、”覚悟”が必要かもしれません。
こちらを採用するときは、
という風に、心底変わりたいんだと思っているケツカッチン状態だと、抜群に効果的です。
先ほどの顕在意識VS潜在意識の章で語ったように、潜在意識には1100万人もいます。
一方で無意識はどのくらいの人がいるのか?
実は全世界の人が対象なので、70億人です。1100万人VS70億人になので、もう圧勝です。
無意識を味方につけるとは、つまり全世界の人間を味方につけるということなのです。
では一体どうやって無意識を味方につけることができるのか?
それが
「私」と「世界」の割合を反転させること
です。
この考え方を夫婦関係に転用すると、「I(私)」から「We(私たち)」に割合を反転させるということになります。
主語の違いで見る「満足感」と「一体感」でもご紹介しましたが、Iは「自分」、つまり「自分が幸せかどうか」という自己満足感です。そしてWeは「私たち」、つまり「私たちが幸せかどうか」という一体感です。
2つの割合を反転させるとは、すなわち自分の幸せ=パートナーの幸せという統合をすることになります。
なぜケツカッチン状態が良いかというと、この方法は「自分の執着を捨てること」が必要だからです。
ケツカッチン状態だと変わらざるをえないスイッチが入るので、自分の執着を捨てやすいし、捨てた分だけ心も軽くなり、変われやすくなります。
この無意識の力を借りて潜在意識を変える方法は、以下の記事で解説されていますので、ぜひ参考にされてみて下さい。
人が変わるための原理原則 – 人にある3つの意識編のまとめ
では最後に、この記事のまとめをしておきたいと思います。
今回お伝えしたテーマは
『『3つの意識』とは|人が変わる原理原則は意識を変えることから始まる』
という話でした。
人には以下の3つの意識があります。
そして顕在意識(頭の中)で「変わろう」と思ってもなかなか変われないのは、命を守るために潜在意識が変わろうとするのを邪魔するからです。
そして潜在意識の方が圧倒的な力を持っているため、顕在意識だけでは負けてしまいます。
じゃあ変わることができないのか?もう夫婦関係は今のままなのか?というとそうではありません。
潜在意識は以下の2つの方法で変えることができます。
- 潜在意識を少しずつ味方に変える
- 無意識の力を借りて一気に変える
またこちらの記事では潜在意識の持つ全体的な特性についての話を解説しています。
こちらも人間が変わる原理原則の話なので、ぜひ見てみてください。
この記事を「最高の伴侶・パートナー」へと繋がる一歩やキッカケにしてもらえたら嬉しく思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!