6月のはじめ、友人に誘われてある有名な写真家の写真展に行ってまいりました。
その方を初めて知ったのは、「クレイジージャーニー」というバラエティ番組で、
主にアフリカなどにいる少数民族を撮影してるらしいのです。
しかもなんとっ!自身もその民族と同じ格好で撮影するとです!(ヒロシ風)
撮影する民族が
サリーならば、サリーで!
ケンテならば、ケンテで!!
裸ならば、裸でっ!!!
まさに「郷に入っては郷に従え」を体現したような方です。
その写真家の方は、吉田凪(よしだ なぎ)さんです。
今日の記事はそんな写真展で感じたことをお届けします。
吉田凪(よしだ なぎ)とは?

ヨシダ ナギ(1986年7月6日)は、日本の女性写真家。主にアフリカをはじめとする世界の少数民族や先住民を被写体に撮影する。少数民族と同じ格好になって写真を撮影するスタイルでも知られている。「ヨシダナギ」という名前は本名ではない。
吉田凪の写真展はめっちゃ長蛇の列だった
写真展の会場は長蛇の列ができていました。
なかなか有名な方だから、それなりに入場料もするのかな?
と思いきや、なんと500円っ!
写真展ってそのくらいの価格帯なのか?
お財布に優しいな
とびっくりっ!
また、「写真撮影もオーケー」ということでさらにびっくり!
誘われて参加したものの、あまりの写真の美しさに友達よりも多く撮影してしまいました。
その撮影したものがこちら👇





















- スリ族
- オモマサライ族
- アサロ族
- カヤポ族
- ヤワナワ族
- エナウェネ・ナウェ族
- アイヌ族
- ナガ・サドゥ
- ポロロ族
- ベルベル人
- トゥアレグ族
- ヒンバ族
民族ごとに描かれた撮影秘話が胸熱
今回の写真展が「Heroes」ということで、まるで各民族がヒーローのように神々しく、美しく見えました。





やはり太陽が背にあると、偉大なるものの力のせいか、品格ぶち上げだなと〜っと感じました。
写真が素晴らしいのは言うまでもないのですが、面白いな〜っと思ったのは、
各民族ごとに撮影秘話が書かれていたことです。
写真はビジュアルがメインなので、どうしても外見での美しさや綺麗さばかり見てしまいがちですが、
撮影秘話を読むと、その民族がどういう人たちなのかを少しでも知ることができ、何かこう…
胸を打つような美しさがありました。
いろんな撮影秘話がある中で、特に胸を打ったのは、スリ族とのエピソード。
吉田凪さんとスリ族との撮影秘話

「ナギ以外の日本人って、みんなナギみたいな顔をしてるの?みんな黒い服を着てるの?」
スリ族の元へ何度か通ってるうちに、彼らが私にそう尋ねてきた。彼らが日本人に興味を持ってくれたような感じがして私はとても嬉しかった。
私は世界一ファッショナブルな少数民族と言われている彼らに日本のファッションがどう映るのかを聞いてみたくなって、日本を一世風靡した黒ギャルのカリスマ雑誌「Egg」を持って行ってみることにした。
彼らからしたら理解しがたいファッションなのか、それとも共感を得られるのか想像がつかなかったのだが、雑誌を渡すと
「皆、ナギと同じ日本人なの?みんなカワイイねー」と食い入るように見入っていた。
「僕はこの子が好き!」
「私はこの子が一番可愛いと思う!」
「コレ、何を使ってメイクしてるんだろう?」そんな会話をしながら、自分たちとは違う文化や化粧に興味津々だった。
最終的に「コレ(Egg)頂戴!皆に見せたい!」と言われ、寄贈してきたので、恐らく今頃、Eggはスリ族のバイブルになっていることと思われます。
Eggを持っていった吉田凪さんのセンスもさることながら、スリ族のピュアな心になんだかジーンときてしまったのです。
スリ族の撮影秘話が忘れていた大切な心を思い出させてくれる
それは自分と違う価値観や文化に興味を持つことです。
大人になってある程度時間が経ってくると、どうしても自分の価値観や意識が強くなってしまいがち。
相手を受け入れるよりも、自分の価値観を押し通してしまうことってあると思います。
特に夫婦関係といった深い仲だと、お互いの距離感をミスって時には喧嘩したり、避けたりしてしまいます。

でもいろんな民族の方の写真を見て、なぜあんなにキラキラと輝く綺麗な目をしているんだろう?
と理由を探った時に、大事なことって相手に興味を持つことなんだなと思います。
興味を持つから、相手のことを知りたいと思うから、目がキラキラしていくんだなと。
写真に写る子供達のように。

今回の写真展は、その気持ちを思い出させてくれたと同時に、忘れないように日々磨いていく自分になりたいと決意させてくれたいいイベントになりました。