この記事では、最高の伴侶を目指すために押さえておきたい
『『徳を積む』とは|パートナーとの関係や仕事で採用したい5つの徳積み』
についてお話させていただきます。
昨今コロナウィルスの影響で、在宅ワークで妻と一緒に過ごす時間が増えた旦那さんは多いのではないでしょうか?
それと同時にまるでパンドラの箱を開けたかのように、夫婦関係でこれまで見えなかった部分がより見えるようになって、問題が増えた…そんな家庭も多いと思います。
『コロナ離婚』って言葉も流行っていますしね。
夫婦関係を良くするのって一番エネルギーかかるし、すぐに結果が出ないことが多いじゃないですか?
だから、夫婦関係を良くしていくには『その過程を楽しむ力』が必要になってくるんですけど、どうしても
そんな風に、ついつい相手に期待して見返りを求めて、違う反応が返ってきて落胆。
過去の僕のように無関心になって、夫婦関係が余計に悪くなることもあると思うんです。
「期待するよりも、信頼することが大事だ」と頭で分かっていても、ついつい妻に期待しちゃう。
そんな時こそ、今回ご紹介する『徳を積む』という考え方を採用してみて欲しいんです。
僕は『徳を積む』を採用したことで、妻に期待して見返りを求めることが圧倒的に減りました。
すると不思議なことに、これまで妻に感じていた心のザワザワ感も減り、イライラすることも減り…むしろ妻自身も昔に比べてイライラしてることが減って、お互いに余裕が生まれました。
そして少しずつ『協力し合う夫婦関係』へと変わっていったのです。(※そして【チーズケーキ事件】という嬉しい出来事もありました。)
では、そういう変化を生み出した『徳を積む』とは一体何なのか?
そこでこの記事では、以下の3つのことをお伝えします。
- 徳の仕組み
- 徳を積む5つの施し
- 今日からできる徳積み
僕が夫婦関係をよくしていくために採用した考え方『徳を積む』。まずはこの意味から共有しますね。
徳とは何か?
たとえば
- 汚い場所を掃除する
- 道に落ちてるゴミを拾う
- 困っている人を手助けする
といった行為のことですね。
そして「徳を積む」とは、このような良い行いを続けていくことです。
でもここで注意が必要です。このまま受け取ってしまうと、
って、昔の僕のように結局「こんだけやってんだからさ、分かってよ」と、妻に勝手に期待して見返りを求めてしまいます。
そこで大事になってくるのが、徳の仕組みを知ることです。
徳の仕組み
徳の仕組みを知ると、相手(妻)へ期待することを減らすことができます。
ではどういう仕組みになっているのか?ここからはイメージが大事になってきます。
僕たちの目に見えない世界に、「徳」を貯めるための銀行口座があるとイメージしてください。
徳を積む(善い行いをする)たび、その口座にどんどん「徳」が貯まっていきます。そして貯まった徳はいろんな物へと変換できるのです。
どんなものに変換できるのかは「徳の貯蓄と消費の章」で解説しています。
たとえば家族が過ごしやすいように、散らかった部屋を整理整頓すると、徳銀行にチャリーンと徳が貯まるという感じです。
しかも誰にも見られていないほど、貯まる徳は多いのです。(これを陰徳と言います。)
たとえ妻に感謝されなかろうとも、認められなかろうとも、やった善い行いは見えない徳銀行にチャリーンと貯まり続けているのです。
つまり何が言いたいかというと、『自分と妻との間には徳銀行という第三のものを設定する』ということです。
自分と相手(妻)という2つの関係だと、たとえ善い行いをしても妻に直接期待して見返り(結果)を求めてしまいます。
ですが、自分と相手(妻)との間に徳銀行があるという3つの関係を設定することで、妻へ直接期待することが減るのです。
逆にこの徳という考え方が当たり前になると、むしろこう思うようになります。
と気にならなくなっていくのです。
徳を積むことで起きた変化
そうやって徳を積むことを実践していくと、何かしら善いことが起きます。
僕の実体験をいくつかピックアップすると、次の通りです。
- 気づいたら夫婦間で感謝される機会が増える
- 気持ちが前向きになり、自信がついて行動力が増える
- 上司や尊敬している人にチャンス(出番)が与えられる
- 仕事で評価され収入が増える
- 成長へ繋がる良いパートナー(仕事もプライベートも)とのご縁に恵まれる
などです。嘘みたいでしょ。でも本当なんです。(信じてもらえないかもだけどw)
言ってしまえば、妻以外のどんな人との間にも「徳銀行」があって、善い行いをしたら、そこにチャリーンと徳が貯まっていく。
「徳を積む」という考えを採用するようになって、自分自身のとる行動が変わっていったんですね。
夫婦関係に変化!チーズケーキ事件
もちろん夫婦関係にも変化が出てきます。個人的ニュースは「妻がチーズケーキを作ってくれたこと」です。
バレンタインの日も結婚記念日も忘れるし、料理が苦手でお菓子作りなんて趣味のない妻が、別に誕生日でも何でもない日に、「作ってよ」と頼んだわけでもないのに、チーズケーキを作ってくれたんです。
僕は唯一食べれるケーキがチーズケーキなんですね。そこをちゃんと考えて作ってくれて、しかも美味しかった。感謝ですよね。
「どうしたの?なんかあった?w」ってくらい変化していたんです。今まで仮面夫婦みたいな関係だったのに、それがすごい溶けた気がするエピソードですね。
変えたのは自分の行動だけですよ?
だから今では「徳を積む」って考えを採用して良かったなと本当に思います。
徳を積むを採用した方が良い理由
そもそも何で採用した方がいいのかというと、徳を積むというのは昔から大切な教えとして残されてきたからです。
要は普遍的な教えで、どんな時代でもどんな人でも通ずる教えだからです。
たとえば古代中国の書物「易経(えききょう)」にはこんな言葉があります。
積善の家に余慶(よけい)あり、積不善の家に余殃(よおう)あり
これはどんな意味かというと、
善いことを積み重ねた家は、その報いとして善いことが子孫にまで起こる。
でも逆に悪いことを積み重ねた家は、その報いとして善くないことが子孫にまで起こる。
だからちゃんと徳を積みましょう。家を繁栄・発展させるためには、みんなで協力して善い行いをしましょう。
ということです。
また多くの偉人も採用しています。たとえば
- 古代中国の思想家「孔子」
- 1万円札に起用される「渋沢栄一」
- パナソニックの創業者「松下幸之助」
などなど。
他にも中国、明の時代の大学者「袁了凡(えんりょうぼん)」という人は息子への家訓として「陰隲録(いんしつろく)」という本を書き残していたり。
また、江戸時代に作られ日本遺産にも認定された日本最大の私塾「咸宜園」。その創始者である広瀬淡窓も、人知れず「万善簿」という徳積みの記録を世に残していたり。
そうやって名だたる偉人たちが採用していたのであれば、採用しない理由はありません。
自身の「見方を変えるため」に試しに採用してみる、っていうラフな感じで取り入れるのをオススメします。
徳の貯蓄と消費
この章では、徳はどんなことで「貯める」ことができて、徳はどんなことに「使う」ことができるのかを見てみましょう。
徳がどんな風に現象化するのかというと、大きく2つの種類があります。
- 有形 = 目に見えるもの・形があるもの
- 無形 = 目に見えないもの・形がないもの
つまり、徳を貯める・使うことには次の4つのパターンがあるのです。
- 【貯蓄】有形で徳を積むパターン
- 【貯蓄】無形で徳を積むパターン
- 【消費】有形へ徳を使うパターン
- 【消費】無形へ徳を使うパターン
徳の貯蓄(徳積み)
徳を積む(貯蓄)のは、一体どんなものがあるのでしょう。
無形と有形という切り口で分けると、次の表のような行為が徳を貯めることに繋がります。
- 寄付をする
- お賽銭する
- 心から喜ばれるプレゼント
- 出番を作る(チャンスを与える)
- 出会った人の役に立つ
- 良い仕組みをつくる(良い流れをつくる)
- 掃除をして安心感のある快適な空間をつくる
- 人を育てる
- 人の命を助ける
- プラスの感情を与える(勇気付けや背中を押す)
- 安心感を与える
- 人を幸せな気持ちにする
- 学び・気づき・閃き・アイディアが降ってくる
- 才能開花を手助け
- 仲間への指摘(道を外していたら元に戻すような関わり)
- 人の幸せを祈る
- 幸せな気持ちでいる
- 笑顔でいる
徳積みは相手に見返りを求めて実践しても、貯まりません。大事なのは、「徳を積ませていただきます」という感覚で、相手への見返りと期待の執着を手放すことです。
徳の消費(徳の変換)
貯めた徳は、無形のものと有形のものに変換することができます。
徳を使う(消費)のは、一体どんなものがあるのでしょう。
無形と有形という切り口で分けると、次の表のような行為が徳を変換して使うことに繋がります。
- 健康になる
- お金が入る
- 人脈や出会いが増える
- 結婚相手が見つかる
- 仕事での成功
- プレゼントをもらう
- チャンスが来る
- ブログのアクセスが増える
- SNSでいいねが増える
- 命
- 感情(喜び・楽しみ・満足感)
- 承認欲求・自己顕示欲を満たす
- 学び/気づき/悟りを得る
- ひらめきやアイディアが降ってくる
- 試験に合格する
- 才能が開花する
- 能力が向上する
- 使命や天命に気づく
3種類の徳 – 徳の種類で貯まる徳量が違う
徳には3つの種類があります。
- 天徳
- 地徳
- 人徳
天徳とは、国の繁栄、世の中の発展を願い、良くなるような施しをしていくことで積まれる徳。
地徳とは、会社がある地域や業界全体がよりより良くなるような施しをしていくことで積まれる徳。
人徳とは、周りの人たちに喜ばれるような施しをすることで積まれる徳のことです。
徳の量に違いがある理由
3つの徳があるのですが、実は一度に溜まる徳の量は違っていて、もっとも多いのが天徳、次に地徳、次に人徳だと言われています。
要は「喜ばれる範囲の違い」があるということです。
たとえば「掃除」という行為で考えてみましょう。
自宅をキレイに掃除すると、そこに住んでいる家族たちが喜んでくれますよね。これは家族といった身近な人が喜ぶ対象になるので「人徳」にあたります。
では今度は、家の周りや道路のゴミ拾いをするとどうでしょうか?その周辺に住んでいる人たちが喜んでくれますよね。これは地域の人々が喜ぶ対象になるので「地徳」にあたります。
さらに一歩踏み出して、日本という国を象徴するような神社・仏閣・国宝などの場所をきれいに掃除すると、どうでしょうか。
これはその場に訪れる日本人、外国の旅行者などより多くの人が喜んでくれますね。地域も含むし、国や世界の人たちが対象になるので「天徳」にあたります。
このようにたとえ掃除という同じ行為であっても、人徳、地徳、天徳となるほど喜ばせられる範囲が広がっていきます。
つまり、喜んでくれる人が多いだけ「徳を積む量」も増えるということです。
ということは、
と僕のように思う方もいると思います。実はそこには落とし穴があります。
すべての徳を漏れなく貯める方法 – 三徳一致
それぞれの徳を積むことも大切なのですが、それ以上に大事なことが『三徳一致』です。
三徳一致とは、天徳・地徳・人徳を一致させていくという考え方です。
つまり、たとえ小さなことであっても、大きな思いや志で、目の前の仕事を「させていただく」という感覚でやるということです。
たとえば、家の床掃除も「私は今、世界の大地をキレイにさせていただいている」と見立ててみるのです。
そういう思いで、小さなこともやっていると、天徳を積むことができると言われています。
徳を積む量の多い天徳だけやろうとすると、地徳や人徳が疎かになってしまいます。
言い換えると、有名人にばかりコビを売り、周りの人は大切にしない、外面だけいい人みたいなものです。
そんな人が徳高き人として、周りの人に認知されるとは思えませんよね。むしろ逆だと思います。
だからこそ、大事なことは
3つの徳が一気通貫(1つのことが全てに繋がっている)している「三徳一致」
がとてもとても大事なのです。
徳と陰陽の法則。陰徳と陽徳とは
調子が良いときもあれば、悪いときもあるように、光があれば影があるように、世の中には「陰陽の法則」があります。
そして徳にも同じように、陰陽の法則があります。
それが「陽徳」と「陰徳」です。
陽徳とは
陽徳は「人に知られる善い行い」のことを言います。
たとえば、困っている人を手助けしたり、プレゼントをあげたりといった「相手にもわかる行いのこと」です。
陰徳とは
陰徳は「人に知られない、影ながらやる善い行い」のことを言います。
たとえば、みんなが見ていないときに、人知れず相手の幸せを祈ったり、快適に過ごせるように掃除をしたり、「相手の目に見えない行いのこと」です。
陽徳と陰徳、どちらを積んだ方がいいの?
徳積みをするにあたって重要なのは、「陰徳を積むこと」だと言われています。
なぜなら、陰徳は徳積みの土台のようなものだからです。
陰徳は人知れず善い行いをやることです。誰も見てなくてもやるという点が、とても重要です。
例えば、「誰かに見られているから人の役にたつことをやる人」と、「誰にも見られていなくても人の役にたつことをやる人」がいたとします。
もっと噛み砕くと「部活中、女子が見ている間だけ頑張る人」と「部活が終わっても人知れず頑張る人」。
一見すると、前者の方がコスパ的にも、効率的にもいいでしょう。
ただ、もしもあなたが神様だったとしたら、どちらを純粋に心から応援したくなりますか?
今心の中で思ったように、こう考えてみると、陰徳を積むって大事だなと腑に落ちやすいと思います。
陽徳は積んだら簡単に消費しやすいと言われています。
それは人に見られている満足感や承認欲求を満たすために、徳を使ってしまうからです。
逆に言えば、陰徳は消費しにくい徳です。なぜなら、人が知れず人のためにやるからです。
徳を積む5つの施し
徳の積み方には、以下の5つの方法があります。
- 念施(ねんせ)
- 顔施(がんせ)
- 体施(たいせ)
- 物施(ぶっせ)
- 法施(ほっせ)
上記の5つの方法について1つずつ解説します。
念施(ねんせ)
念施は人や世の中の幸せを祈り、『心』を通して徳を積むことです。
たとえば
- 大切な人の幸せを心から祈る
- 職場の同僚や部下の成長を祈る
- 仲間の事業の繁栄を祈る
といったものが当てはまります。
周りにいる大切な人たちの「元気、幸せ、豊かさ、成長、発展、繁栄」など、人生が前向きに進むことを願うということですね。
顔施(がんせ)
顔施は相手が安心できたり心地よい気持ちになるよう、『表情・態度』を通して徳を積むことです。
たとえば
- いつもニコニコしている
- 微笑んだ表情をしている
- 明るい空気を放っている
といったものが当てはまります。
自分という存在を使って、周りの人たちが安心感を感じたり、温かな気持ちになってもらう関わり方をするということですね。
体施(たいせ)
体施は人や世の中のお役に立つよう、自分の『体』を動かして徳を積むことです。
たとえば
- 家族のためにご飯をつくる
- 体調不良の妻のために看病する
- 体を動かして汚い場所をキレイにする
といったものが当てはまります。
自ら率先して行動していく、そんな関わり方をするということですね。
物施(ぶっせ)
物施は相手が喜ぶものを贈ったり、プレゼントしたり、『物』を通して徳を積むことです。
たとえば
- お世話になっている人へ手土産を持っていく
- 家の不用品を、求めていた人へプレゼントする
- 仕事仲間にちょっとした差し入れをする
といったものが当てはまります。
ただし相手が嫌がるようなもの、いらないものをプレゼントしても物施にはなりません。
法施(ほっせ)
法施は相手の人生がより良くなるように、『法(教え)』を通して徳を積むことです。
たとえば
- 歯医者さんなら、綺麗で美しい歯を保てる方法を教える
- トレーナーなら、理想の体型になれるトレーニング方法を教える
- 職場のリーダーなら、部下に仕事ができるようになる方法を教える
といったものが当てはまります。
要するに、相手の人生が今よりも良くなる、理想に近づけるようなことを教えたり、相手が求めていることを伝えることです。
法施は他の4つの徳積みと比べて徳を積む量が高いと言われていると同時に難易度も高いです。
なぜなら、相手の人生をよくしようと働きかけても、マイナスに働いて道を踏み外させてしまうこともあるからです。
そうなると徳積みではなく、業を積んでしまうことになります。
たとえば今のコロナウィルス騒動でいえば、「ティッシュがなくなりますよ!」と発言した人ですよね。
ちゃんと教えてあげなきゃと思って発信したとしても、デマだったとなると、徳ではなく「業」を積むことになります。だから注意が必要です。
「徳」は世のため・人のためになるような善い行い(人が喜ぶこと・人のお役に立つこと)をすると貯まり、業は人を騙したり、悲しませるような悪いこと(心が痛む行動や嫉妬)をすると貯まるものだと言われています。
上座の行と下座の行
間違った方向や道を踏み外さないようにするために必要なのが
下座の行
です。
また下座の行とは、逆に「上座の行」というものもあります。
一体どんな意味があるのでしょうか?
下座の行(陰徳を積む)
下座の行は、一段下がったところから施しをさせてもらうことを言います。
要は、みんながやりたくないことなどを、率先して積極的に行うこと。
5つの徳積みのなかで、念施・顔施・物施・体施が該当します。
なぜ下座の行が大事かというと、徳の器・土台をつくるものだからです。
そしてどれだけ徳を積めて、積んだ徳をどれだけ運用できるかは、この土台となる器の大きさによって変わってきます。
だからこそ、いかに下座の行をして、徳の器を作っていくかは、めちゃくちゃ重要だと言われています。
下座の行をやると相手のしんどい気持ちや大変なポイントなどが先読みできるようになります。すると、ひらめきが起きたり、気がきくようになっていきます。
そのため、下座の行をやってきた人とやらなかった人には差が出ます。
特に若いときは時間と体は自由、だから下座の行で周りのお役に立てることをしていくのが大事だと言われています。いわゆる下積み時代のようなものです。
そうやって下座の行を積み上げていくと、今度は法施ができるようになります。
上座の行(陽徳を積む)
上座の行は一段高いところから施しをさせてもらうことを言います。5つの徳積みのなかで、法施が該当します。
ただ上座の行ばかりやっていると、どうしても上の立場からの意見になりやすく、上から目線になったり、初心者の人の気持ちがわからなくなっていくことがあります。
いわゆる現場感を失うというもので、人が嫌な思いをしていることをわからなくなってしまうのです。
だから上座の行を行うためにも、下座の行が必要です。
下座の行(みんなが嫌がることを自分からやる)を通して、自分自身を見つめなおして、人の気持ちがわかる状態に糺していくのです。
上座の行と下座の行の割合
上座の行よりも下座の行が大切ですが、割合的にはどのくらいを目安に考えればいいのでしょう。
- 下座の行:2
- 上座の行:1
この割合でやっていくのがベストだと言われています。
なぜなら、下座の行をまったくやってこなかったら、徳の器ができてない状態です。
そんなときにいきなりリーダーのような上座の行の立ち位置になると、人に嫌な思いをさせたり、傷つけてしまったりする可能性が高いからです。
すると、チーム・コミュニティ・家族の人たちはついて行こうと思いません。
だからこそ、「お役に立たせていただきます」という、下座の行の感覚がとても大切なのです。
【実践】今日からできる!旦那が徳を積む具体的な方法6選
徳にある陰陽の法則の章で解説したように、徳には、人に知られる善い行いの「陽徳」と、人知れずやる善い行いの「陰徳」があります。
この章でご紹介するのは、陰徳での徳積みです。
誰でも今日からすぐに実践できるものですので、ぜひ試されてみてください。
- 汚れている場所をキレイにする
- 寄付や募金をする
- 周りの人に明るく・元気に・笑顔で接する
- 周りの人の幸せ・成長・発展・繁栄を心から祈る
- 周りの人を楽しい気持ちにさせる(プラスの感情を与える)
- 人を育てる・育つ場をつくる
汚れている場所をキレイにする
汚れている、散らかっていて不快な気持ちになる。そんな場所をキレイにすることで、徳を積むことができます。
具体的にいえば
- 自宅を掃除する
- 職場の共同で使う場所を掃除する
- 道端に落ちているゴミを拾う
などの行為ですね。
このようなみんなが共有で使う場所をキレイにすることで、その場を利用する人たちが気持ちよく使えるようになります。
するとその行為がそのまま徳となって入ってくるのです。
みんなが利用する場所をキレイに掃除することは、体施と念施を組み合わせることになります。
体を動かして場をキレイにすることで「体施」で徳が積まれ、その場を利用する人が良い気持ちになるよう心を込めて掃除をすることで、「念施」で徳が積まれるのです。
寄付や募金をする
困っている人への寄付や募金も徳積みになります。
お金は徳が変換された1つの形です。
昔の話。困っている人がいたらその人のためにお金を使う文化があった。助け合いの精神。
自分の元に来たお金(徳)を、困っている人や世の中に役立てるために使うこと。それ自体が徳積みになります。
ただし、寄付をする団体やNPOには注意が必要です。寄付金を横領したり、私利私欲のために使う人がいたことがニュースになっていました。
寄付をする際は、お金を現地に使っている団体かどうかしっかりと調べてから寄付をすることが大切です。
周りの人に明るく・元気に・笑顔で接する
周りの人たちに笑顔で接したり、明るく元気な挨拶をしたりする。
そうやって自分自身が周りを明るく照らし、
- 安心感
- 明るい空気
- 前向きな雰囲気
にするような存在でいると徳積みができます。
この徳積みの最高のお手本は「赤ちゃん」や「幼児」といった子供。
子供の笑顔を見るだけで、親も祖父母も、たいていの人は幸せな気持ちになります。
笑顔には相手に安心感を与えたり、場を和ませる力があるのです。
逆に暗く元気がないムスッとした表情は、相手に重い空気や、居心地が悪い印象を与えるため、自然と距離を取られてしまいます。
明るく元気に笑顔で接することは「顔施」で徳が積まれます。
周りの人の幸せ・成長・発展・繁栄を心から祈る
周りにいる人の幸せを本気で願うことで徳を積むことできます。
- ○○さんが幸せになりますように
- ○○くんが試験に合格しますように
- 家族が元気な一日を過ごせますように
など、自分以外の誰かの幸せですね。
これは時間も場所も問わずできます。
ただただ大切な人の幸せを祈っていると、不思議と頭の中もクリーンになって、余計な雑念が吹っ飛ぶし、モチベーションも上がります。
心から願うことは「念施」での徳積みになります。
周りの人を楽しい気持ちにさせる(プラスの感情を与える)
家族・友人・職場の人たちなどの周りの人たちを楽しい気持ちにする(プラスの感情を与える)ことも徳積みになります。
- プレゼントをあげる
- 笑顔で元気に接する
- 日頃の感謝を伝える
- 相手の良いところを褒める
- 迷っている人の背中を押す
など手段は様々。
周りの人を楽しい気持ちにさせる(プラスな感情を与える)最高のお手本は「お笑い芸人」。
どんなに悲しくて辛い状況であっても、芸人の漫才やコントを見て笑うと、なぜか元気が湧いてきます。
相手が笑顔で前に進めるように気持ちを軽くする、相手が喜んでくれそうなことをやってみることで良い変化が起きていくはずです。
人を育てる・育つ場をつくる
人を育てる、人が育つ場を作ることも徳積みになります。
たとえば
- 問題が解けなくて困っている子供に教える
- アイディアが出なくて煮詰まっている仕事仲間と一緒に考える
- 部下が一人前に仕事ができるようにサポートする
- 相手の才能や能力が開花するような手助けをする
などなど、夫婦でいえば子育てもその一つですよね。
たとえ専門的な知識が全くなくても、これまでの人生経験や得た教訓・学びを相手に伝えたり、役に立つようなことをする。
これは物施や法施での徳積みになります。
徳を積むのまとめ
「徳を積む」という考え方について紹介させていただきました。
徳は見えない銀行口座への貯金であり、その徳をやりくりしながら僕たちは生きています。
そして、徳を積むには、下座の行を日々行って、徳を貯めるための器を作りができるかが重要な鍵を握ります。
そうやって、下座の行を積んでいくと、あるときから評価され、仕事だけでなくいろんなことがうまく回っていくようになっていきます。
だから今日から「お役に立たせていただきます精神」で共に徳を積んで、より良い夫婦生活を送っていきましょう。
この記事を「最高の伴侶・パートナー」へと繋がる一歩やキッカケにしてもらえたら嬉しく思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!